このサイトの目的

このサイトは、歴史の旅社(福岡県遠賀郡岡垣町)が管理・運営しています。
除籍謄本・改製原戸籍を取り寄せることで判明する範囲(幕末〜明治初期頃)を超えて、より深く家系図を調べたいという方のための参考となるように心掛けています。

戸籍類を全て取得し、幕末頃に生まれたご先祖の名前までは分かったが、戸籍では分からない江戸時代のご先祖の身分や職業、当時の菩提寺や氏神神社、昔のご先祖の墓地、その他のご先祖に関わる情報なども知りたい。さらに、戸籍の範囲を超えて江戸中期以前のご先祖を知りたい・・・そのような方に、このサイトが少しでもお役に立てればと思っております。

ただし、注意をして頂きたいことがあります。
それは、どの”家”でも江戸中期以前の家系図を調べることが出来るというわけではないということです。

江戸期のご先祖の身分(士農工商)や居住地域(所属した藩など)、古い墓石や過去帳の有無、古記録・古文書類がどの程度整備・保存されているか等々の条件で、辿れる時代も大きく異なって参ります。

また、このサイトをご覧頂いた方から、しばしば家系図調査の”簡単な方法””合理的な方法”を教えて下さいという質問(?)を頂き、ガックリすることがあります。

家系調査にそんな便利なものはありません(と思います)。

膨大な無駄な作業の中から、一つの真実を見つけ出すという作業の積み重ねが家系調査ではないかと思っております。

私は、地元の教育委員会が行う遺跡の発掘調査のお手伝いをさせて頂いたりしました。遺跡の発掘というと聞こえが良いですが、ほとんど無味乾燥な肉体労働の連続です。

毎日毎日、土を掘り起こして、土嚢に入れて運ぶという作業の繰り返しの中で、僅かな”かけら”を見つけ出して検証していく・・・まさしく家系調査そのものだと思います。

ここでは、私がどのような方法で調査をしているかをなるべく詳細に記していこうと思います。大変地道なものですが、ご自分で調査をしてみたいという方の参考になれば幸いです。

内容的には、まず「各種調査の方法」として項目別に記しています。

しかし、家系調査というのは、家々によって大きく異なってきます。上記の項目は、あくまでも総論的なものですから、個々に当てはまらないものの方が多いのが実情です。

そのため、「調査日記」なるコーナーを設け、日々の具体的な調査活動を書くようにしました。各論的な内容になりますので、どこかでご自分の家の調査に似通った場面も出てくるかもしれません。

自分で調査を進める中で、壁にぶつかるようなことも多いと思いますが、諦めずに続けてみて下さい。私のところに自分で調査を終えた方が、お見せに来られることもありますが、完成までに10年以上も掛けたという方も珍しくありません。気長に地道に励んで下さい。

これは難しそうだ! そんな根気はない、時間もない!・・という方は歴史の旅社にご依頼頂ければ幸いです。



除籍謄本の調査

家系図作成の第一歩は、どの家の場合でも除籍謄本による調査です。

除籍謄本による調査というとなんとなく難しそうですが、除籍謄本を取り寄せること自体はそれほど難しいものではありません。(取り寄せた謄本の情報を誤りなく読み取る作業は、慣れない方には結構大変だと思いますが)

とにかく、本籍地がある市町村の役所の市民課(役所によって呼び名が違う)の窓口で、「辿れるところまでの除籍謄本や改製原戸籍謄本を全て出して下さい」と言って下さい。たったそれだけで、約30分後には幕末頃に生まれたご先祖の名前やその他の事項を知ることができているはずです。

仕事の関係などで、役場が開いている時間帯には行けないという方は、少し面倒ですね。

代わりに行ってくれる方がおられるのなら代理人として行ってもらいましょう。代理人というのは、委任状さえ渡せば誰でもよいのです。家族でなくても、友人でも構いません。

なお、委任状の作成にあたっては、各市町村のホームページに委任状のフォームが添付されていることが多いので、それをダウンロードして使用する方が無難です。自分が申請する市町村のホームページを検索し、委任状のフォームが添付されていないか確かめてみてください。

問題になるのが本籍地が遠方にあるという方。
明治・大正期に都会に出たけど、本籍は動かしていないというケースはかなり多いようです。

このような場合は、郵便による請求が可能です。ただ、役場によって多少手続きが異なることがありますので、該当する役場に電話をして郵便による除籍謄本の請求方法を聞いてみて下さい。また、各市町村のホームページにも郵便による請求方法について書かれています。

ちなみに、手数料の支払は郵便小為替(郵便局で購入)を利用しますが、市町村の中には現金封筒でも構わないというところもあるようです。

父・祖父・曽祖父・高祖父・・・と、ずっと同じ場所に本籍がある方は、一箇所の役所で済みますが、本籍自体を転々とさせているようだと、転籍した先々のところの役場で請求しなければならないので、かなり厄介になります。

また、この場合、それぞれの謄本の記載事項から転籍前の前本籍地を読み取らなければなりません。さらに、昔の謄本であれば、現在とは地名も異なっているはずですので、現在のどの市町村の管轄になるのかも調べる必要があります。あまり慣れていない人にとっては、結構面倒な作業かも知れません。


除籍謄本の手数料は1部750円(一部異なるところもあるようです)です。平均4〜5部程度で幕末に生まれたご先祖の名前まで分かることが多いですから、必要金額は3000円〜4000円前後ということになりますね。もちろん、転籍を繰り返している場合は、必要部数も増えますので、さらに高額にならざるを得ません。

この程度の出費で150年前後、運が良ければ200年くらい前に生まれたご先祖のことが分かるのです。

ちなみに、私が見てきた数多くの除籍謄本の中で、最も古い方の生年は、なんと宝暦11年(1761)でした! 実に244年も遡れたことになります。

こんなに貴重な除籍謄本も、保存期間は僅かに80年
(平成22年6月1日から,戸籍法施行規則の一部改正が施行され,除籍謄本の保存期間は150年になりました!)

つまり、昭和初期に除籍された謄本もそろそろ破棄される運命にあるということです。家系の調査は、あせらずゆっくりすることは大切なことですが、この除籍謄本の取寄せだけは、出来るだけ早く済ませておくことをお勧めします。

ところで・・・本籍地をご存知ですか? 
本籍地くらい誰でも知っているはずと思っていたら大間違いです。しばしば住所地と本籍地を同じように考えている方を見かけます。
「本籍は頻繁に変わっているからねー」と言われて調べてみたら、変わっているのは住所だけで、本籍はずっと動いていなかった・・ということも珍しくありません。

まずは、自分の正しい本籍地を確認してみましょう!

除籍謄本で分かる範囲

役所の窓口の方に、「もうこれ以上古い除籍謄本は残っていません」と言われた段階で、手元に何通の謄本がありますか?

私の家の場合は、4通でした。
戸主が父のもの1通・祖父のもの2通・曽祖父のもの1通です。祖父の時に本籍が移転していますので、祖父のものだけは旧本籍地と転籍地とで各1通づつ必要になったのですが、転籍していなければ計3通で済んだことになります。

取寄せに必要な費用は、750円×4通=3000円。

最も古い除籍謄本の戸主は、曽祖父の「仁四郎」といい、嘉永6年(1853)の生まれとなっています。その仁四郎の欄に「茂作」次男と記されています。この茂作は当然私の高祖父ですから、この除籍で4代前までのご先祖が分かったことになります。茂作の生まれは、次男の仁四郎が1853年の生まれということから考えて、1820年代と思われます。

つまり、私の場合は、3000円の除籍謄本の調査だけで、約180年前まで辿れたことになります。費やした時間は、旧本籍所在地の役所への移動時間を入れても半日ほどです。
本籍地が変わらず、一カ所の役所で済む場合は、ほんの30分ほどで終了です。

しかし、最近は除籍謄本で分かる範囲が1世代は繰り上がってきたように思います。理由は、前に述べましたように、除籍謄本の保管期間の関係です。

除籍謄本の保存義務が80年間という決まりは、前からあったのですが、いわゆる”平成の大合併”によって多くの市町村が合併するに際し、除籍謄本の整理も加速されたのではないかと思います。
(平成22年6月1日から,戸籍法施行規則の一部改正が施行され,除籍謄本の保存期間は150年になりました。)

最近の例で、明治45年生まれの方が当主である除籍謄本までしか残っていないケースがありました。
この人は、ご依頼者(40歳代)の祖父に当たります。

その当主の欄には両親(つまり曽祖父母)の名前がありますが(名前だけ)、明治45年の方の両親ですから、せいぜい明治10〜20年くらいでしょう。

結局、除籍謄本で判明したのは、名前だけの曽祖父母を入れても約120年程度・・・ちょっと淋しいですね。

このように今後は、除籍謄本だけでは江戸期のご先祖が分からないという事例が増加していくことは必然的です。

もっと昔のご先祖も知っておきたい!という場合は、どのようにすればよいのか? いよいよ歴史の旅社の出番です!

次から、いよいよ除籍謄本で知り得る内容を超えた家系調査について述べていこうと思います。





とりあえず家系図に

除籍謄本を取れるところまで取り寄せ終わったら、まずは謄本に書かれた内容をまとめて家系図を作成してみましょう。

現在の戸籍は、”親と未婚の子”だけで編成されていますが、昔の戸籍は分家をしない限り、戸主夫婦とその子供だけではなく、戸主の父母や兄弟姉妹やそれらの配偶者・子供など、さらには叔父・叔母などの記載もあって、かなり複雑です。しかも毛筆による手書きですので、書いた人によっては非常に読み辛く、それで泣かされることも少なくありません。

名前や親子関係などの続柄を間違わないように、しっかりと読み取りましょう。 生没年や婚姻・入籍年なども一緒に書き込みます。 除籍謄本の調査は「基礎の基礎」とはいえ、それだけの内容をまとめた家系図でも、完成したものを見るとなかなかのものです。

ここまでの範囲の家系図でも、今後の調査を進めるにあったて役に立つことが多いのです。

例えば、菩提寺や現地の同姓の家などへの聞き取り調査を行う場合でも、これを持参することで”熱意”を認めてもらえて、協力を頂けることもあります。

ちなみに、下の写真は除籍謄本で判明した範囲内をワードで作ったものですが、これだけでも喜んで頂けたりもします。参考にされて下さい。
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過去帳の調査

よく家系図の調べ方について書かれた本などをみると、「お寺で過去帳を見せてもらいましょう!」・・・などと、気軽に書かれていることがあります。

しかし、人権問題や個人情報に関わることから、本部から過去帳閲覧に応じないように指示が出されている宗派もあり、最近ではお寺さん自体が見せることを拒否されるケースが増えてきています。いくら直系の親族であっても、同じ過去帳に他家の情報も一緒に記録されていますので問題になるのです。

有力な檀家さんでも断られることがありますので、めったに顔を出さないような方が突然訪ねて依頼された場合などは、より難しいものと思われます。

ただ、ご住職の人柄や考え方にもよりますので、思った以上にあっさり閲覧に応じて頂ける場合も珍しいことではありません。

万全を期すためには、ただ突然訪ねていくのではなく、お手紙等でご先祖を調べているのだという旨を事前にお知らせしてから訪ねてみた方がよいと思います。

また、訪問する前に除籍謄本や墓碑、その他の方法で調べたところまでを自分なりにまとめたものを持って行った方が、真剣さや熱意を理解して頂けるものです。

過去帳には、戒名(法名)・没年・俗名が書かれていますし、享年も載っている場合も多いです。没年と享年が分かれば、逆算して出生年も分かります。

その他の記載内容については、その当時のご住職の性格にもよりますので、同じ寺院の過去帳であっても、さらに詳しい情報を書かれていることもあれば、最小限のことしか書いていないこともあります。

戒名(法名)と没年だけで、続柄や享年どころか、18世紀前半以前になると俗名すら書かれていないこともあります。また、女性の場合、「〇〇母」とか「〇〇女房」など、当時の当主との続柄しか書かれていないことも少なくなく、せっかく過去帳を閲覧させて頂くことが出来ても、これだけでは決め手に欠けることもあります。

また、過去帳というのは、家々毎に書かれて綴られているのではなく、そのお寺の檀家全部の情報が載せられているものです。

さらに、多くの場合、没年毎に記録されたものではなく、亡くなった日毎に記録されているものです。そのため、たとえば天保3年4月1日に亡くなった佐藤太郎さんと、平成10年4月1日に亡くなった田中次郎さんが同じグループに入れられていることになります。(もちろん年代順に書かれている寺院もありますし、家毎にまとめておられる寺院もあります。)

さらに厄介なことに、江戸期の農工商には苗字がありませんから、下の名前だけしか書かれておらず、膨大な記録の中から自分のご先祖だけを探し出すというのは、非常に困難な作業となります。

このため、過去帳を閲覧させて頂く前に、除籍謄本や位牌・墓石などの調査を予め調べておくことをお勧めします。それらの情報と総合して判断することにより、過去帳だけでは分かり辛い部分も明らかにすることが出来ます。

旧土地台帳の調査

法務局で保管されている旧土地台帳も貴重な情報源です。

旧土地台帳とは、明治22年頃から昭和12年頃までに利用された、土地の所有者を登録するための台帳です。
最も古い台帳に記載されている方は、明治20年代初期の土地の所有者=その家の当主だった訳ですから、一般的に考えて幕末頃に生まれた人ということになるでしょう。

除籍謄本の保存期間の関係で、年々除籍謄本から得られる情報が少なくなってきています。場合によれば、旧土地台帳で除籍謄本に記載された方より前の時代のご先祖が分かることもあります。

閲覧は無料ですし、お願いすれば分厚い台帳そのものを持ってきてくれますので、該当する地番以外の土地の権利関係も確認することができます。ご先祖が、どのくらいの土地を所有していたかも分かりますので、同じ村の他の家の土地所有状況と比較することにより、当時の村内での立場や経済状況などをある程度推測することも可能かと思います。

また、周辺に同姓の家があるような場合、ついでにその土地の台帳も覗いてみると思い掛けない発見をすることもあるのです。

見たい土地が遠方の場合は、その土地を管轄する法務局に郵便で請求することもできます。
有り難いことに、複写についても手数料は掛かりません。

なお、ご先祖が土地を所有していなかったという場合は、この方法が生かされないのは勿論のことです。

※最近は、この旧土地台帳は行政文書であるため、”合理的な理由”がなければ交付出来ないという法務局が出てきました。そして、過去を辿るということは、この合理的な理由にはならないようです。なかなか面倒な時代になってきました。
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墓石の調査

家系調査で最も有力かつ確実な情報源は、この墓石調査です。

ただ、既に除籍謄本で分かっている範囲より以前のご先祖の情報がある墓石でないと意味がありません。

ご先祖のお墓に行ったら、まず墓誌を見てみましょう。
戒名(法名)・俗名・没年は、だいたいどこの墓石にも書かれています。他に享年や続柄が書かれていればラッキーです!なかには、家の由来や家訓のようなものや、辞世の句などが謳われている風流なものもあります。

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辞世の句が残されているもの


そこに、除籍で調査したご先祖より古い方の名前があればシメタものです!そのまま家系図に書き足していくことができます。

・・・ここまでは、簡単なことです。

現実には、上記のようなお墓をお持ちの方のほうが少数派だと思います。お墓ではなく、納骨堂という方も少なくありません。

私の依頼者の中には、ご自分の家の古いお墓がどこにあるのか分からないという方もおられました。また、お墓があったとしても、墓誌自体が置かれていなかったり、置かれていても明治以降の除籍で判明するご先祖の名前までしかなかったりという方が多数派のようです。

私の場合は、家系調査の依頼を受けると、すぐに墓石調査に出掛けます。墓誌に江戸期に亡くなられた方の名前があったり、古い墓石が並んでいたりするとホッとします。逆にその方が少数派であるという事でもあります。

では、江戸期に亡くなった方の名前が書かれていなかったら、そこで墓石調査を諦めるかといえば、そうではありません。

最も古い除籍謄本や言い伝え等から判断した、幕末以前に住んでいただろうと思われる地域周辺の古い墓石を探してみます。ちょっとした森の中や、裏山などに江戸期の墓石が忘れ去られていたように置かれていることがあります。

地域によっても差があるようですが、江戸期の墓石の大きさは、だいたい膝の高さから腰の高さくらいの比較的低いものが多いですね。

書かれている内容も、だいたい文化年間くらいまでは俗名もある場合が多いと思います。もっと古いものになると、戒名(法名)のみの方が多いようです。

具体的には、、正面に戒名(法名)・向かって右側面に没年・左側面に没月日と左隅に俗名という感じになります。

私は、単に家系図を作るだけでなく、このような忘れ去られた墓石を探すことにもかなりの努力を割くようにしています。

実際にこのような墓石を探して報告してあげますと大変喜ばれますし、すぐに家族でお参りにも行かれるようで、そのご先祖にも喜んで頂けているのではないかと思います。

特に夏場は、蚊・ヘビ・蜂・蜘蛛の巣等々との戦いでもありますし、徒労に帰す場合の方が多いのですが、やってみる価値はあると思います。

※墓石調査は、冬場が一番!





古い墓石の読み方

古い墓石が見つかったとしても、多くの場合石が風化したりして、解読が難しくなっています。(地方によっては、とても深く彫られていて、江戸初期の頃のものでもはっきり読めるものもありますが)

職業上、毎週のように墓石探しをしていますが、時々墓石の表面にチョークの跡を見かけることがあります。風化した石にチョークの粉を塗ることで見やすくできることもありますので、子孫のどなたかが解読しようと苦心されたのだと思います。

また、同じ墓石でも時間帯によって、見えなかったものが突然見えたりすることもあります。
これは主に太陽の方向によるものですので、朝・昼・夕方と時間を変えてチャレンジしてみましょう。

その日の天気によっても見え方が変わります。
あまり天気の良い日というのは、光が強すぎて読み辛いものですし、雨の日は石が濡れて晴れの日以上に読めません。
経験上、古い墓石を読むのに一番適した天気は、薄曇りの日ではないかと思います。

「墓石を読むことは、墓石と語ることだ!」

・・・と言われた郷土史家の方がおられました。けだし名言だと思います。

一度で諦めずに、時間帯を変え、日にちを変え、何度も何度も通ってみる。
それまで読めなかったものが、ある日突然浮かび上がってくる・・・私自身もこのような体験が珍しくないのです。

気の長い話ですが、是非チャレンジしてみて下さい!

墓地から読めること

「墓地から読めること」とは変なタイトルですが・・・

特に地方の昔からあるような共同墓地ですと、同じ姓の墓石がたくさん並んでいることがありますね。ほとんどが同族ということになるのでしょうが。

このような場合、墓地全体の中での自家の墓石の位置を見ることで、自分の家が本家的な立場にあるとか、どの程度本家に近いのかという同族の中の位置関係を読むことができます。

墓地といっても、山の斜面に沿ってあったり、寺や寺跡の共同墓地であったり様々ですね。

例えば、山の斜面に沿ってある場合、本家ほど山の高い部分にお墓があるはずです。

また、寺の裏にある墓地の場合、本堂に近い場所に本家のお墓がある場合が多いです。

寺跡(以前は本堂があったが今は墓地だけ残っているところ)にある墓地の場合、本堂との遠近が分かりませんのが、一般的にお日様の昇る東側に本家の墓石があるようです。

法務局に行って、墓地の所有者や地積図を確認してみることで、意外な情報に出会うこともあります。手数料が必要となりますが、調査が行き詰まっている時など、打開策を見つける糸口になることもあります。




神社での調査

神社での調査というのは、神道の家以外では、直接的に系図調査に役立つとは言い難いのですが、ご先祖が確かにその地に住んでいたという確認やその地における社会的・経済的立場を推測する上で役立ちます。

除籍謄本では、明治の頃にはこの辺に住んでいたということは分かりますが、はたして幕末以前にもそうだったのかという確信は持てません。
そこで、最も古い除籍謄本に記載されている本籍地周辺の神社を廻ってみます。

神社には各所に村人の名前が見受けられます。寄進碑や絵馬・寄付一覧等に自分のご先祖の名前を見つけ出せれば、確かにその時代にご先祖がそこに住んでいたという証になりますし、その地域での立場のようなものも推測できます。

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系図調査といっても、単に名前だけ調べても面白みに欠けます。神社では、ちょっとした想像を引き立てる材料が見つかるかも知れません。