家紋から考える

最近は、自分の家の家紋を知らないという方が増えてきています。私も、ご先祖調査に付随して、家紋も調べてお教えすることが多くなってきました。

”家紋でルーツが分かる”という本がありますが、一概にそうとは言い切れません。

お墓もそうですが、家紋についても支配者階級から一般庶民に広まっていくのは、江戸期の高度経済成長時代といわれている元禄の頃からです。

逆にいうと、祖先を探る情報として役に立つのは、それ以前から用いられていたと思われる家紋ということになります。

庶民に広まるにつれて、装飾に凝るようになってきたともいえますので、以前から用いられてきた家紋ほどシンプルなものが多いようです。だいいち、戦場で敵味方をはっきりさせるには、あまり装飾豊かなものは不向きでしょう。

また、家紋に”丸”が付くようになったのは、元禄期の天下泰平の時代の象徴ともいわれます。古くからの家紋には”丸”はなかったというわけです。

さらに、女紋として「揚羽紋」が伝わっている家が特に西日本地域には多いのですが、これは平家の女系の流れであることを示している場合が多いのです。

以上のようなことを注意して家紋を見ると面白いかもしれませんね。