除籍謄本で分かる範囲

役所の窓口の方に、「もうこれ以上古い除籍謄本は残っていません」と言われた段階で、手元に何通の謄本がありますか?

私の家の場合は、4通でした。
戸主が父のもの1通・祖父のもの2通・曽祖父のもの1通です。祖父の時に本籍が移転していますので、祖父のものだけは旧本籍地と転籍地とで各1通づつ必要になったのですが、転籍していなければ計3通で済んだことになります。

取寄せに必要な費用は、750円×4通=3000円。

最も古い除籍謄本の戸主は、曽祖父の「仁四郎」といい、嘉永6年(1853)の生まれとなっています。その仁四郎の欄に「茂作」次男と記されています。この茂作は当然私の高祖父ですから、この除籍で4代前までのご先祖が分かったことになります。茂作の生まれは、次男の仁四郎が1853年の生まれということから考えて、1820年代と思われます。

つまり、私の場合は、3000円の除籍謄本の調査だけで、約180年前まで辿れたことになります。費やした時間は、旧本籍所在地の役所への移動時間を入れても半日ほどです。
本籍地が変わらず、一カ所の役所で済む場合は、ほんの30分ほどで終了です。

しかし、最近は除籍謄本で分かる範囲が1世代は繰り上がってきたように思います。理由は、前に述べましたように、除籍謄本の保管期間の関係です。

除籍謄本の保存義務が80年間という決まりは、前からあったのですが、いわゆる”平成の大合併”によって多くの市町村が合併するに際し、除籍謄本の整理も加速されたのではないかと思います。
(平成22年6月1日から,戸籍法施行規則の一部改正が施行され,除籍謄本の保存期間は150年になりました。)

最近の例で、明治45年生まれの方が当主である除籍謄本までしか残っていないケースがありました。
この人は、ご依頼者(40歳代)の祖父に当たります。

その当主の欄には両親(つまり曽祖父母)の名前がありますが(名前だけ)、明治45年の方の両親ですから、せいぜい明治10〜20年くらいでしょう。

結局、除籍謄本で判明したのは、名前だけの曽祖父母を入れても約120年程度・・・ちょっと淋しいですね。

このように今後は、除籍謄本だけでは江戸期のご先祖が分からないという事例が増加していくことは必然的です。

もっと昔のご先祖も知っておきたい!という場合は、どのようにすればよいのか? いよいよ歴史の旅社の出番です!

次から、いよいよ除籍謄本で知り得る内容を超えた家系調査について述べていこうと思います。