墓石の調査

家系調査で最も有力かつ確実な情報源は、この墓石調査です。

ただ、既に除籍謄本で分かっている範囲より以前のご先祖の情報がある墓石でないと意味がありません。

ご先祖のお墓に行ったら、まず墓誌を見てみましょう。
戒名(法名)・俗名・没年は、だいたいどこの墓石にも書かれています。他に享年や続柄が書かれていればラッキーです!なかには、家の由来や家訓のようなものや、辞世の句などが謳われている風流なものもあります。

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辞世の句が残されているもの


そこに、除籍で調査したご先祖より古い方の名前があればシメタものです!そのまま家系図に書き足していくことができます。

・・・ここまでは、簡単なことです。

現実には、上記のようなお墓をお持ちの方のほうが少数派だと思います。お墓ではなく、納骨堂という方も少なくありません。

私の依頼者の中には、ご自分の家の古いお墓がどこにあるのか分からないという方もおられました。また、お墓があったとしても、墓誌自体が置かれていなかったり、置かれていても明治以降の除籍で判明するご先祖の名前までしかなかったりという方が多数派のようです。

私の場合は、家系調査の依頼を受けると、すぐに墓石調査に出掛けます。墓誌に江戸期に亡くなられた方の名前があったり、古い墓石が並んでいたりするとホッとします。逆にその方が少数派であるという事でもあります。

では、江戸期に亡くなった方の名前が書かれていなかったら、そこで墓石調査を諦めるかといえば、そうではありません。

最も古い除籍謄本や言い伝え等から判断した、幕末以前に住んでいただろうと思われる地域周辺の古い墓石を探してみます。ちょっとした森の中や、裏山などに江戸期の墓石が忘れ去られていたように置かれていることがあります。

地域によっても差があるようですが、江戸期の墓石の大きさは、だいたい膝の高さから腰の高さくらいの比較的低いものが多いですね。

書かれている内容も、だいたい文化年間くらいまでは俗名もある場合が多いと思います。もっと古いものになると、戒名(法名)のみの方が多いようです。

具体的には、、正面に戒名(法名)・向かって右側面に没年・左側面に没月日と左隅に俗名という感じになります。

私は、単に家系図を作るだけでなく、このような忘れ去られた墓石を探すことにもかなりの努力を割くようにしています。

実際にこのような墓石を探して報告してあげますと大変喜ばれますし、すぐに家族でお参りにも行かれるようで、そのご先祖にも喜んで頂けているのではないかと思います。

特に夏場は、蚊・ヘビ・蜂・蜘蛛の巣等々との戦いでもありますし、徒労に帰す場合の方が多いのですが、やってみる価値はあると思います。

※墓石調査は、冬場が一番!