傍系の除籍謄本は請求できないのでしょうか?

ここでは、このサイトをご覧頂いた方から良く質問される事柄を集めてみます。(少しずつ書き足していきます)

Q:祖父の兄弟などの傍系の除籍謄本は請求できないのでしょうか?また、行政書士さんとかならできるのですか?

:最も多い質問のひとつです。家系図の横の広がりを充実させたいために、傍系の除籍謄本を望まれるようです。
原則として、傍系の除籍謄本を請求することはできません。
どうしても請求したい場合は、祖父の兄弟の直系の方にお願いして、委任状を書いて頂くことです。
また、行政書士でも、本人が請求できる範囲でしか請求できません。
ただし、戦前までの戸籍は戸主制でしたので、例えば戸主の弟などが分家する前にいた兄が戸主の戸籍などは請求できます。


旧姓の除籍謄本は請求できる?

Q:結婚して姓が変わりましたが、実家の方の家系図を作ろうと思っています。旧姓の除籍謄本でも請求できるのでしょうか?

:直系尊属の謄本なら請求できますから、姓が異なっていても大丈夫です。
ただ、確かに自分の直系尊属であるという証明をしなければいけませんので、ご自分が結婚して除籍となった戸籍謄本(お父さんが筆頭者のもの)を予め取っておくとよいでしょう。

除籍謄本の請求理由は?

Q:役所の人に請求理由を聞かれたら何と答えるのがよいでしょうか?

:家系図作成のためという理由だと、窓口で拒否されることが多いようですね。
法務局の通達に「家系図作成のために傍系の除籍謄本の請求は許されない。」というものがあるのですが、”傍系”がいけないと言っているのであるから”直系”の謄本を取るのは許されてしかるべきだと思います。

ただ、窓口で係員と口論するのも時間の無駄だと思いますので、自分の直系の先祖が載っている戸籍であれば,「記載事項の確認のため」・・・要するに何が書いてあるか確認したいという程度でも、一般的には通じるようです。(役所によって対応は異なりますが)

他に、過去帳を作るとか墓の建立のためなどといった理由でもよいのですが、サイト上に「嘘を書け」と堂々と言うわけには参りませんので、その辺をお含み下さい。

除籍謄本では昭和初期までしか分からないの?

Q:除籍謄本の保存期間が80年なので、除籍謄本で分かるご先祖様は昭和の初期の方までだとある掲示板に書かれていたのですが、それならあまり意味がないように思います。本当ですか?

:時々、このような質問があるので、ここで整理したいと思います。
除籍謄本の保存期間が80年ということは、今では昭和初期に除籍となった謄本が処分されつつあるということになります。
除籍になるというのは、その戸籍に記載されている人が死亡や婚姻・養子縁組などの理由によって、その戸籍から除かれる(名前のところに「×」を付けられる)ことをいいます。
このようにして、戸籍に記載されている人が一人ひとりいなくなっていき、最後の人がその戸籍からいなくなった(全員に×が付けられた)時点で除籍謄本とされます。この
最後の一人が除かれた時点から数えて80年目に処分されるということなのです。
ですから、処分される前の除籍謄本に名前が載っている人というのは、大正以前に生まれた人ということになりますよね。この中に、長生きをされている方がおられれば、幕末に生まれた方の名前も載っていることでしょう。


番屋敷(番戸)の特定の仕方について

Q:古い除籍謄本の本籍地が番地ではなく番屋敷で表示されていました。
番屋敷と番地は同じ場所ではないと聞きましたが、番屋敷が今の何番地かを調べる方法があったら教えて下さい。


:番屋敷が今の何番地になるかを特定する方法についての質問が多いのですが、少なくても私の場合、100%確実な方法というのを知りません。
詳細については、このサイト中の「こぼれ話」のカテゴリ内に書いておりますので、ご一読下さい。

古文書の保管場所について

Q:宗門改帳とか分限帳などの古文書はどこで見ることができるのですか?

:このような質問も多いので、ここにまとめて書いておきます。

家系図の調査において、古文書の調査が決め手になるほど重要な位置を占めています。
しかし、この古文書類がどこにあるかということは一定しておらず、これらを探すことが、家系図の調査の仕事の重要な部分を占めているのです。
具体的には、各地の図書館・歴史資料館・地域の旧家・教育委員会・郷土史家などの各機関で調べたり、聞いて回ったりすることになりますが、何らかの図書に参考文献・参考資料として記載されている場合もあります。
また、福岡県の旧柳川藩の資料が四国の愛媛県で見つかるなど、時には思いもかけない場所の機関が所蔵していることもあります。

古文書の文字を読んでくれるところは?

Q:古文書の文字が読めません。どんなところが読んでくれるのでしょうか?

:せっかく古文書を見つけても、そこに書いている文字が読めないと意味がありませんが、それを読める方を見つけるのはなかなか大変なことです。都道府県立などの大きな図書館でも、読める方はあまりいないように思います。
ただ、歴史資料館や文書館の学芸員さんなどの中には、読める方はたくさんいらっしゃるように思います。
また、文化講座などで、古文書の読むみ方の講座を開講しているところがありますので、そこの先生に依頼してみることも選択肢のひとつかと思われます。
※ただし、必ず読んで頂けるとは限りません。熱心に交渉してみてください。

ここに書いている通りに調査をしたのですが・・

Q:このサイトに書いている通りに自分で家系図の調査をしたけど分かりませんでした

:この質問は最近増えてきました(といっても数件ですが)。
私が間違ったことを書いているかのごとく、非難じみた口調で話されるので、私自身も不愉快になることもあります。

「具体的にどのように調べられたのですか?」と伺うと、たいていの方がまだほんの入り口程度のことしかされていません。

「除籍謄本を全部取りました。墓も調べました。土地台帳も調べました。郷土史も読みました。それでも幕末までしか分からなかった。」・・・という答えがほとんどなのです。

そのために割いた時間も僅かなものですし、家系図調査に最も重要な古文書の研究をしておられません。

その程度のことで分かるのならば、私も高額な報酬は頂けません。

また、サイト中にも下記のように明記しています。

『このサイトで述べている調査方法は、あくまでも総論的なことです。
これらの調査方法が全てぴったり当てはまる家は多くはないのではないかと思います。
それだけその家のおかれた状況(江戸期の身分・経済的立場・所属していた地域の状況・文書の保存状況・過去帳や墓の現存状況などなど)によって、調査の仕方は千差万別なのです。』・・・
 
このサイトをヒントにして、ご自分でお調べになることは嬉しい限りですが、以上のことに留意されて取り組まれて下さい。

各論的な質問についても、分かる範囲でお答えいたします

結婚相手の家系を調べたい

Q:結婚相手の家系について調べたいのですが、相談に乗ってもらえますか?

:このような時代錯誤の依頼や相談が少なくありません。
いちいち断るのも面倒なので、敢えてこのコーナーに書くことにしました。
結婚相手がいわゆる被差別部落の出身であるか否かを調べたいという趣旨のようなのですが、時代錯誤も甚だしい。
「このような相談・依頼には一切応じていません」

旧土地台帳の請求を拒否されたのですが

Q:旧土地台帳を請求したら拒否されました。誰でも請求できるものではないのですか?

:旧土地台帳の請求について、以前はそのようなことを聞いたことはなかったのですが、最近は地域によっては考え方が違うようです。

あくまでも私自身の感触ですが、今でも大多数の法務局は何の問題もなく請求に応じてくれますが、一部の地域の法務局では、請求の理由を聞いてくるようになりました。

ある法務局の担当官に聞いたところ、この旧土地台帳は”行政文書”であり、その請求には”合理的な理由”が必要なのだということでした。

そして、この”合理的な理由”には、家系図調査の手段であるとか過去のことを調べたいということは含まれないという見解のようです。

この担当官が言うところの、認められる理由についての具体例を教えて頂きましたが、他言しないでくれということだったので、ここでは書けません。